Devendra Banhart 『Smokey Rolls Down Thunder Canyon』
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「インディーアーティストのポップ化」といったときに、しばしば生じる大きな誤解のひとつは、プロダクションが洗練/メジャーよりにさえなればいいのか、ということ。もちろん、そうではない。プロダクションが洗練されたとしても、「ポップ強度」が変わらないのでは意味がない=それまでより多くの人に聞かれるはずがない。今年のルーファス・ウェインライトも単にこれまでの作品を水で薄めただけの代物だったが、この作品もそう。要するにデベンドラの今作は、前作のプロダクションを聞きやすく洗練させたら、「変態キャラmeets変態フォーク」というケミストリー(?)が崩れ、ただつまらなくなったということ。Sufjan StevensやAnimal Collectiveとはそこが違う。
Smokey Rolls Down Thunder Canyon
- アーティスト: Devendra Banhart
- 出版社/メーカー: Xl Recordings
- 発売日: 2007/09/25
- メディア: CD
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