Rilo Kiley 「The Moneymaker」

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　もう、悪い冗談としか思えない。デス・キャブ、モデスト・マウス、ブライト・アイズに続き、全米TOP５入りが期待されているライロ・カイリー。プロデューサーには、フィオナ・アップルの最新作を手がけたスタッフを起用し、かなり勝負をかけてきた感のある8月下旬リリース予定の新作『Under The Black Light』から、初PV。

　なんだけど、どう聴いても気負いがカラ回っているようにしか聴こえない。このバンドは、可愛げなフォーク・ポップとジェニーの結構辛らつな皮肉の利いた、でも知的な歌詞のギャップが魅力なわけだけど、前者のことをすっかり忘れて、なぜかファンク路線（ヒップホップ系のプロデューサー陣だから？）。この異様に前置きの長いPV(曲の4倍近くあるよ）からして相変わらず、アイロニックではあるんだろうけど、しかし、この異様に野暮ったくてベタなファンクにのせられてしまうと、全く知的には聴こえないし、はっきりいってイタい。（そこまでして、アメリカン・アイドルへの皮肉でも言いたかったのだろうか？）

　この曲が、アルバムの中のちょっとした悪ふざけの一曲であることを願いたい。ジェニー、君はリズ・フェアと同じ道をたどってしまうには早すぎる。

Long Version : http://themoneymake.com/themoneymaker.html