2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

Travis 『The Boy With No Name』

My Rate : ★★★ Travisというバンドに何を求めていたかで好みが分かれそうな、久しぶりの新作。本国では彼らに求められてるのは、つまるところ「大衆音楽としての歌」だ。ロックバンドという方法論への巨大な倦怠が渦巻いていた90年代の終わりから2000年代の…

Manic Street Preachers 『Send Away The Tigers』

My Rate : ★★★1/2 「シンプルなロックへの回帰」と謳われている通算8作目の新作。確かにバックはシンプルである。だが、実は「ロックンロールへの回帰」ではなく、むしろ限りなく「ロックバラード集」に近い。が、それが似合っている。シンプルなバッキング…

Black Rebel Motorcycle Club 『Baby81』

My Rate : ★★★★ これまで、イマイチな作品は一枚もないけれど、単曲レベルでも「Whatever Happen To My Rock’n Roll」を超えたのは、このアルバムが初めてでは?「Weapon Of Choice」のやらしいスライド・ギターといったら!ノイズをそぎ落とし、ルーツ・ミ…

五月もの音メモ②

ノーギャラ・エディター仕事が本格化してきました。 ちょい疲れ気味w五月もの続き行きます。

Cajun Dance Party 「Next Untouchable」

My Rate : ★★★★ 16歳か…ワケー。でも、トム・ヨークが彼らを褒めるのも分かる気がする。グランジとローファイにあこがれた『パブロ・ハニー』の頃のRadioheadと、ストロークスとUSインディーにあこがれる英国少年な彼らは、構造的に確かに相似していると思う…

Interpol「Heinrich Maneuver」

My Rate : ★★★★ 「よくよく聴いてみると結構今までなかったタイプの曲なんだけど、しかし明らかに彼ららしい」。そんな新曲。1ST→2NDがそうであったように、彼らは如何にそれを続けられるかにかかっていると思う。それにしても、カルロス大佐のあのカッコ…

Bjork『Volta』

My Rate : ★★★★ 「肉体性の回復」という2000年代のテーマに対し、「あー、じゃー、全部人の声でやれば良い訳ね」といった感じのサムい前作はそうとうNGだったけど、今作はやっとビョークが2000年代に答えた快作。にしても、ミカン星人にならなくてもいいと思…

White Stripes「Icky Thump」

My Rate : ★★★★★ 凄いというのはもうこのバンドに関してはあたり前と思ってはいても、やっぱり想像以上に凄かった。ロック、ブルース、あるいは音楽がまだ鳴らしていない音を、世界で彼一人知っているのではないかというような新曲。にしても、新しい衣装、…

五月もの音メモ①

さっきからあっちとんだり、こっちとんだりしています。 先に5月ものの音チェック。

Klaxons 『Myth Of The Near Future』

My Rate : ★★★1/2「ニュー・レイヴ」とは一体何だったのか。その意味として、一つ確実にあったのは、2000年代UKロック=フランツ・フェルディナンド以降・リバティーンズ以降に対するあきらめだ。2004年この2バンドによって、久しぶりの盛り上がりを見せたは…

The View 『Hats Off To The Buskers』

My Rate : ★★★★今、正しき青春ロック。これは、ここ3年くらいゾロゾロ出てきた「リバティーンズ・フォロワー」ではなく、リバティーンズでロックに夢中になり、そこからルーツを深めていった少年達の音楽である。もう、若さいっぱいのキラキラ感と、かつて青…

Flash Back シリーズ 2007年1月編②

2007年1月編 続き行きます。

Kings Of Leon 『Because Of The Times』

My Rate : ★★★★1/2 このバンドが変なバンドだというのは、もう十分に知っていたはずだった。2003年デビュー作の、「サザンロック+ストロークス」っていうのも相当天然だったし、2005年のセカンドアルバムでは、ポストパンク系のバンドとの交流に感化されて…

Arctic Monkeys 『Favorite Worst Nightmare』

My Rate:★★★★ 猿については、書きたいことがいろいろある。なぜ、このバンドにこれだけの人がついて、それが何を意味してるのかとか、そういうこと。もちろん、何を書いてみたとことで、それは書き手が勝手につくったフィクションだよね、といってしまえば…

Arctic Monkeys : Nirvanaで言うところの『In Utero』的新作

自身何度目かのブログを再び、はじめてみます。普段、会社勤めしながら、音楽にまつわるあれや、これやをちょこっとしていて、そのためのメモ帳だと思っていただければよいかと。で、なんかはじめるにあたってすわりが悪いので、今月リリースものをさくっと…

Bloc Party 『Weekend In The City』

My Rate : ★★★1/2 昨年のロンドンでの爆弾テロを目の当たりにし、自らのマイノリティー性を想起して、「もっと世代を代弁できるバンドにならねば」とスケールアップを求めたセカンド・アルバム。手本にしたのは、レディオヘッドらしいんだけど、さすがにレデ…

Clap Your Hands Say Yeah 『Some Loud Thunder』

My Rate : ★★★1/2 結局のところ、このバンドは「超・ド天然・バンド」だったということを証明してしまったセカンド・アルバム。前作のブレイクなんてどこ吹く風で、ディランやビーチ・ボーイズ的なアプローチを見せたところは面白いし、このバンド独特の「ユ…

The Shins 『Wincing The Night Away』

My Rate:★★★★1/2 この後に、Arcade Fire全米2位、Modest Mouse全米1位、Bright Eyes全米4位というUSインディー怒涛の快進撃が起こるんだけど、やっぱり、彼らの全米2位が一番驚いた。なにせ、どう考えても「アメリカ的」ではないナードなインティー・ポップ…

Flash Back シリーズ 2007年1月編①

ちょっと過去のものまとめて書きたい気分です。 なので、今年一月リリースものを一言レビューでまとめて。 (といっても実際には前半戦)