Kate Nash 「Foundations」

My Rate : ★★★1/2

「次のリリー・アレン」、「MYSPACEから再び女性SSWが話題に」と騒がれるKate Nashの初CD作品となるシングル。なんと、いきなり全英2位である。そこまで、注目されていたのか、とちょっと驚いた。
 どこが、リリーなのかといえば、楽曲のことではなく、むしろ、「MYSPACE発」という点と「女の子の本音トークを乗せたストーリーテリング調の歌詞」という2点。楽曲は全然違う。というか、レジーナ・スペクターそっくりだ。マイスペの最初に方に列挙してる様々なジャンルからの影響の総和よりも、レジーナからの影響の方が大きいと思う。(まあ、本人もレジーナのことはリスペクトしているらしい。正直でいいと思う)「リリー似の歌詞」も、「あなたが泣くと私は笑う」(リリー・アレン)と、「あなたが動揺すると、私は笑う」(ケイト・ナッシュ)のくだりは確かに近いけど、「何で隣の女とヤッてたのよ!」というリリーに対して、「二人の『土台』に入ったヒビを、私は指先でつかむ。そっとしておくべきなのは分かっているけど、私にはできない」と歌うケイトは、やっぱりちょっと遠まわしで、マイルドだと思う。

 だから、ケイト・ナッシュの登場には、そこまで大きな驚きとか衝撃とかがあったわけではない。が、しかし、この曲は確かにいい曲だ。

Foundations

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