Hadouken! 「Liqued Lives」

My Rate : ★★★
Hadouken!。波動拳である。ストリート・ファイターである。アーケイド・ファイアのバイオリニストのソロ・プロジェクトの名前がファイナル・ファンタジーっていう話も開いた口がふさがらなかったが、こちらも相当だ。

いわゆる「ニューレイブ」系のたぶん最後に登場した新人である彼ら。ワンワードで語られる割に、括られてるバンドの出す音が点でバラバラな「ニューレイブ」だが、このバンドは、一言で言ってしまうと「ラップメタルのダンスフロア仕様」である。といっても、エンター・シカリみたいに、「曲はかなりリンキンパークなのに、何かの間違いでニューレイヴ扱いされてしまったバンド」なのかといえばそうではなく、ラップメタルとダンスミュージックの融合自体はかなりこなれた感じに仕上がっている。その意味では面白いし、蛍光色で光るダンスフロアで、「わーっと」盛り上がるには持って来いだろう。ただ、その「わーっと」というスポーツ的な機能性、あるいはバッドボーイ的なバイオレントなノリまでも無批判に吸収しているところが、好き嫌いが分かれそうだ。要するに前者的な意味では★★★★だし、後者的な意味では★★である。間をとって★★★。

Liquid Lives