The Twang 『Love It When I Feel Like This』

My Rate : ★★
 ストーン・ローゼズなり、ハッピー・マンデイズなり、オアシスなり、ザ・ストリーズなりは、もはやUK全土でひとつの「定番」として定着したアーティストだ。だから、たとえば、郊外のヤンキーが、「ローゼズかっけー!あんなんで合唱してぇ!」といって、こういう音楽を鳴らすこと自体は非常に自然な現象である。だから、「あれって、マンチェのパクリでしょ」といってこのバンドを貶すつもりは全くない。問題なのは、このバンドが、単純脳で無邪気に思いついた「ギター=ローゼズ、リズム=ハピマン、ヴァース=ストリーツ、サビ=オアシス」という公式以外に何も持ち合わせていないことだ。例えば、『Wide Awake』とか『Either Way』とかいった曲は、その屈託のなさが効いてか、高揚感溢れるいい曲である。しかし、アルバム通して、馬鹿のひとつ覚えのように似たような曲を聴かされると、かなり厳しいものがある。いくら持ち手が少ないとはいえ、やりくり次第もっと何とかなるものだと思うのだが…(そこが、The Enemyのアルバムとの大きな違いでもある)

Love It When I Feel Like This

Love It When I Feel Like This