Kanye West 『Graduation』

My Rate : ★★
件の「ガソバレ」の笑激も覚めやらぬ、カニエさんの卒業論文『Graduation』。まあ、当初懸念したよりはまとまりのあるアルバムにはなっている。中にはいい曲もある。が、わずか、1ヶ月前に出たばっかりの自身がプロデュースを手がけたCommonの『Finding Forever』との悲しいくらいの落差は、当然ながら埋まってはいない。カニエ・ウエストは傑作デビュー作以降、どうもトラックの質が作を追うごとに落ちていっているのが気になる。前作はまだ何とかなっていたものの、今作で、もはや「時代の先端を行くヒップホッププロデューサー」と呼ぶことはできなくなった。


Graduation

Graduation