Dead 60’s 『Time To Take Sides』

My Rate : ★★
何なんでしょう、現地UKでのNo Buzzっぷりは。海外からほとんど情報が入ってこなかったので、「これゼッテーリリースされないっしょ」とタカをくくっていたら、本当に出ちゃったDead 60’sのセカンド・アルバム。NMEと喧嘩でもしたんでしょうか?ここはもー、「海外なんてカンケーねー、日本から盛り上げてやろうじゃねーか」「Big In Japan?Fuck!そんなこと気にするやつは、海外メディアに隷属してるだけだぜ!」と日本人的にはいきあがっときたいところですが…


うーん。これは、煮え切らない。


最初に2曲で割りとストレート・アヘッドなパンクチューンが来て、割と好印象なんだけど、ここから、「爽やかになったポストパンク?」「というか、むしろHot Hot Heat?」みたいな曲が来て、この後にはなぜかどんよりな曲もありーのと、多彩というよりはとっちらかっているという展開に。そして、そこそこいい曲はあれど、キラーになる曲は不在と。ファーストのときも思ったけど、彼らってどうも顔に似合わず器用貧乏なキライがあるのが、惜しい。「”Riot Radio”みたいな曲だけ10曲」みたいなアルバム、一度作ってみればいいのに、とか思ってしまうんだけど。


個性的なバンドなので、コアファンはわりといるバンドだけど、今作はそのコアファンを部分的に引き止めることは出来ても、Big In Japanになるには厳しそう。っていうか、Big In Japanってよく馬鹿にされますけど、あれになるにはなるなりの、クウォリティーが必要なわけですよ。Digitalismだって”Pogo”がなきゃ、日本であんなに売れないわけで。