Track Review

The Coral 「Who’s Gonna Find Me」

My Rate : ★★★ ストロークス登場以降、主として60sロックの再評価という流れが起こった2000年代初頭。そのイギリス版として期待され、「恐るべき子供たち」(当時彼らは20歳前後と若かった)と鳴り物入りで2002年に登場したサイケ・ロック集団、ザ・コーラル…

M.I.A. 「Boyz」

My Rate : ★★★ 2005年のデビュー時は「突然変異」に見えてしょうがなかったはずの、スリランカ出身女性MC、M.I.A.。グライムの流れを組みつつも、エスニックなトラックや、「脱ビッチ」なフィメール・ヒップホップ/R&Bという立ち居地は、確かに新鮮な衝撃が…

Uffie 「First Love Brand New」

My Rate : ★★★★ 今度は、本家フレンチ行きます。Ed Bangerが誇るフィメール・ラッパー、Uffie(アッフィー)。マイアミ生まれのフレンチ娘です。これまで、いかにもフレンチなオサレなエレクトロ音に載せて、舌足らずなニュースクール風ラップで、涼やかにエ…

Kanye West 「Stronger」

My Rate : ★★ 「大学中退」、「履修登録遅延」と「落ちこぼれなへタレ大学生」路線を続けてきたカニエ・ウェスト。9月リリース(日本は8月?)の3作目は「卒業」。 …ひねりなさ過ぎ! っていうか、中退したはずなのに、履修登録の話をしてみたり、挙句の果て…

The Go! Team 「Grip Like A Vice」

My Rate : ★★★★1/2 たとえば、ロックを意識したヒップホップっていうのは、結構ある。古くはRun D.M.C.、近年だとN.E.R.D.もアウトキャストもティンバランドもそうだ。逆に、ヒップホップを意識したロックていうのも多い。ビースティー・ボーイズやいい時期…

Spoon 「Underdog」

My Rate : ★★★★ 2004年、「アメリカン・ドリーム」という名の幻想から取り残された多くの人々に、「俺達は流れていける。大丈夫」と、破れかぶれに、しかし物悲しく歌ったモデスト・マウスの名曲「Float On」。あの曲は、ある種の諦念と、ささやかな、そして…

Dykeenies 「Clean Up Your Eyes」

My Rate : ★★ キラーズというバンドは、かなり絶妙なバランス感覚の上に成り立っているバンドである。例えば、ちょっとでもB級の方向に踏み外してしまえば、The Braveryみたいなジョークとしか思えない演歌ニューウェイヴになってしまうし、一歩王道の方によ…

Rumble Strips 「Motorcycle」

My Rate : ★★★ 代表選手だと思われたラリキン・ラヴが早々に解散してしまっても、元祖だと知らないうちに言われていたミステリー・ジェッツが今のところ鳴かず飛ばずでも、いや、そもそも実態のあるシーンではなく、ただ単にその川の周囲にいるバンドを括っ…

Hadouken! 「Liqued Lives」

My Rate : ★★★ Hadouken!。波動拳である。ストリート・ファイターである。アーケイド・ファイアのバイオリニストのソロ・プロジェクトの名前がファイナル・ファンタジーっていう話も開いた口がふさがらなかったが、こちらも相当だ。 いわゆる「ニューレイブ…

The Draytones 「Keep Loving Me」

My Rate : ★★★★ かつては、ラフトレードに所属し、ストロークスやリバティーンズを発掘した男、サム・エンディコットが立ち上げたレーベル、1965レコーズ。ここから、The View , Ripchordが出てきて、相変わらずいい仕事をしているなぁ、と感心するわけだけ…

Rilo Kiley 「The Moneymaker」

My Rate : ★ もう、悪い冗談としか思えない。デス・キャブ、モデスト・マウス、ブライト・アイズに続き、全米TOP5入りが期待されているライロ・カイリー。プロデューサーには、フィオナ・アップルの最新作を手がけたスタッフを起用し、かなり勝負をかけてき…

Jack Penate 「Torn On The Platform」

My Space : ★★★ 一瞬、「ダニエル・パウター系甘口SSW?」と思わせる歌いだしから、突然、クラッシュみたいなレゲエ風の曲調になり、サビはリバティーンズ風ガレージというかなり大胆な展開を持つ曲。大胆でかなりポップ。だけど、ちょっと曲の接合のさせ方…

Kate Nash 「Foundations」

My Rate : ★★★1/2「次のリリー・アレン」、「MYSPACEから再び女性SSWが話題に」と騒がれるKate Nashの初CD作品となるシングル。なんと、いきなり全英2位である。そこまで、注目されていたのか、とちょっと驚いた。 どこが、リリーなのかといえば、楽曲のこと…

Smashing Pumpkins 「Tarantula」

My Rate : ★★★1/2 イーハもダーシーもいないのに、何が「スマパン再結成」だ、と最初は思っていた。オリジナルメンバーがビリー・コーガンとジミー・チェンバレンだけだったら、それじゃ、ズワンやビリーのソロと変わんないじゃないか。しかし、少なくともビ…

Cajun Dance Party 「Next Untouchable」

My Rate : ★★★★ 16歳か…ワケー。でも、トム・ヨークが彼らを褒めるのも分かる気がする。グランジとローファイにあこがれた『パブロ・ハニー』の頃のRadioheadと、ストロークスとUSインディーにあこがれる英国少年な彼らは、構造的に確かに相似していると思う…

Interpol「Heinrich Maneuver」

My Rate : ★★★★ 「よくよく聴いてみると結構今までなかったタイプの曲なんだけど、しかし明らかに彼ららしい」。そんな新曲。1ST→2NDがそうであったように、彼らは如何にそれを続けられるかにかかっていると思う。それにしても、カルロス大佐のあのカッコ…

White Stripes「Icky Thump」

My Rate : ★★★★★ 凄いというのはもうこのバンドに関してはあたり前と思ってはいても、やっぱり想像以上に凄かった。ロック、ブルース、あるいは音楽がまだ鳴らしていない音を、世界で彼一人知っているのではないかというような新曲。にしても、新しい衣装、…